テマヒマうつわ旅のロゴマークに込めたもの

投稿日:2014年7月21日(月) カテゴリ:うるしるコラム

3連休の最終日、皆さまいかがお過ごしでしょうか?

今日は、このテマヒマうつわ旅のロゴマークに込めた意味について、ご紹介したいと思います。

テマヒマうつわ旅ロゴマーク

このロゴマークは、「テマヒマ」の「テ」と「ヒ」を、食卓に並ぶ器を模すように表現しました。

滑らかに描くラインは、空間を流れるゆったりとした時間をイメージしています。

また、左右がそれぞれ人にも見えることから、作る人と使う人の出会いという意味も込めています。

それは、瞬間的な出会いというだけでなく、うつわとして形が出来上がるまでにかけられてきた人の手と時間(テマヒマ)、そしてこれから使い手である貴方がかけていくであろう時間(テマヒマ)の出会いでもあります。

作る人と使う人、双方の「テマヒマ」によって本当の意味でうつわは完成すること。その意味で、作る人と使う人がハッキリと分けられるのではなく、それらは地続きであるという想いを込めています。

そして、中央に「Tema Hima」と縦書きされたものは、例えば「モッタイナイ」や「カワイイ」という日本語が他の言語では代替不可能で海外でも“mottainai” “kawaii”と表現されるように、「手間暇をかける」という日本人が持つ美しい価値観を世界に広げ、大量生産・大量消費の時代を終えて、次の社会の在りようを作っていきたいというビジョンを表しています。

このデザインは、テマヒマうつわ旅・クリエイティブディレクターの猫田耳子さんの手によるものです。

案内人について

漆とロック株式会社(Urushi Rocks Inc.)代表
貝沼 航(Wataru Kainuma)

1980年福島市生まれ。大学卒業後に会津若松市に移住。漆器づくりの現場に魅せられ、2013年より、木と漆という自然の素材の魅力や職人さんたちの手仕事の意味を実際に現場で体感できるガイドツアー「テマヒマうつわ旅」を展開。
2015年、世代を超えて受け継ぐことをテーマにした新しい会津漆器「めぐる」を販売開始。同年、グッドデザイン賞とウッドデザイン賞・審査委員長賞を受賞。会津で国産漆の植栽活動に取り組むNPOの副代表も務める。漆と人を繋ぐコミュニケーターとして、漆器の魅力を伝える講演やイベントも行っている。

職人一覧へ 三浦 圭一 山内 泰次 吉井 信公 荒井 勝祐 儀同 哲夫