my Japan CSC 2015:若手映像クリエイターによる会津漆器CM全作品集

投稿日:2016年5月1日(日) カテゴリ:テマヒマうつわ旅ニュース

日本の魅力をクリエイティブの力で発信する一般社団法人my Japanが主催する地域のCM制作プログラム「Creative Summer Camp 2015」。

2015年は会津若松市が開催地の一つに選ばれ、「会津漆器」をテーマにCMが作られることになり、「テマヒマうつわ旅」も準備段階から撮影まで全面協力しました。(ロケハン時の様子は下記の映像やコチラをご覧ください。)

29歳以下の若者が3人1組となり、合計8チームが会津漆器の魅力を発信するために奔走した熱い夏。

それでは、若手クリエイターたちと会津漆器の職人たちによって作られた全8作品をどうぞご覧ください!


①『実録!会津のゾンビあるある』(チーム:ぼあぼあ)
【中野稜允さん・中野麻衣子さん・篠﨑ゆり子さん】
会津漆器の良さは、丈夫で長く使える上に、作った工房に持って行くと修理をしてもらえるところにもあります。そのため、本作品のコンセプトは「蘇り」。「死んだあとも残り続ける」丈夫さと「だめになっても蘇る」ことを、ゾンビと掛け合わせてフィクションにした作品です。丈夫で、何度壊れても修理して使えるくらいに長持ちの命を持つ漆器と、蘇るゾンビのコメディーをお楽しみください。


②『いいものをながーく』(チーム:十年十色)
【中川信雄さん・五十嵐理紗さん・松野栞さん】
会津漆器は、素材や制作工程の難しさゆえに値段が高く、敬遠されがちです。しかし、実際は丈夫で長持ちし、普段使いに適しているため、長い年月で考えると、その値段は決して高すぎるものではありません。そのため、本作品のコンセプトは「いいものを長く」。長く使えるからこそ毎日の値段がお手頃になる会津漆器の、コストパフォーマンスの良さを伝える作品です。
※Creative Summer Camp 2015 会津コース 黒田秀樹賞


③『これ以上、好きにさせないで。』(チーム:urushi)
【井上一貴さん・池田佳奈恵さん・吉田璃央さん】
会津漆器の手触り、質の良さは、ずっと触っていたくなるほど気持ちが良い…そんな「好きになってしまう」気持ちを、恋した女の子に例え、ストレートに表現しました。たとえいいものであっても、まずは「振り向いてもらうこと」が大事であるとして、インパクトのある出だしにこだわっています。思わず見てしまう映像で、思わず触ってしまう会津漆器に、恋をしてください。


④『会津漆器で繋がる人々』(チーム:ジンジャーアタッチメント)
【岡本悠雅さん・大城彩花さん】
400年に渡る会津の伝統産業である「会津漆器」は、会津の人にとって、代々を繋げる特別な存在です。そのため、本作品のコンセプトは「つながり」です。会津漆器を知らない人に向け、地元の方々にとって大事な役割を担う「会津漆器」を発信する作品です。老若男女、地域の方に愛されている会津漆器の魅力を、是非ご覧下さい。


⑤『into japan』(チーム:まるめがね)
【早坂尚樹さん・瀧澤章太郎さん・小西慶さん】
本作品での最大のメッセージは、日本人であるにも関わらず「漆器の良さに気付けていない自分たちがいる」ということです。そもそも、「漆器」を知らない日本人はほとんどいないはず。そして、それが「綺麗だ」「良いものだ」ということも、頭のどこかでは知っているはずなのに、中にいる私たちは本当のその良さに気付いていません。日本の良さには、実は日本人が一番気付いていないのではないかと、はっとさせられる作品です。


⑥『そのふれごこち、ゆめごこち』(チーム:たびっぽ)
【安達岳さん・吉川綾乃さん】
会津漆器に触れて一番に感じること、それは人肌のような手触り、温かさです。本作品では「触れ心地」をテーマにし、「理想の彼女」に例えて、その触れ心地を伝えています。漆器に触れた途端に妄想をしてしまう思春期の少年を主人公にした、ユニークな作品です。


⑦『会津漆器に宿る戦士の覚悟』(チーム:漆器とメタル)
【園部貴絵さん・関愼太朗さん・川村周平さん】
会津漆器は、会津に400年の歴史を刻む伝統工芸。
その漆器産業の基礎を築いたのは、近江から木地師と塗師を招いた武将、蒲生氏郷です。氏郷の特徴的な漆黒兜のビジュアルとともに、漆器職人の仕事にかける覚悟や繊細かつ大胆な作業に「格好良い」イメージを抱かせています。
※Creative Summer Camp 2015 会津コース 最優秀賞作品


⑧『きて、みて、会津漆器』(チーム:チェック)
【新田理恵さん・中津太一さん・山岸菜摘さん】
会津漆器の良さは手触り、質の良さであり、それはそもそも映像だけで伝えられるものではありません。そのため、本作品のキャッチコピーは「きて、みて、会津漆器」。「来て、見て、肌でその良さを実感してもらいたい!」という地元の会津漆器に関わる方々の思いを、シンプルかつ明快に伝える作品です。映像では伝わりきらない漆器の良さを、会津に来て体感してください。
※Creative Summer Camp 2015 会津コース 優秀賞作品


 

案内人について

漆とロック株式会社(Urushi Rocks Inc.)代表
貝沼 航(Wataru Kainuma)

1980年福島市生まれ。大学卒業後に会津若松市に移住。漆器づくりの現場に魅せられ、2013年より、木と漆という自然の素材の魅力や職人さんたちの手仕事の意味を実際に現場で体感できるガイドツアー「テマヒマうつわ旅」を展開。
2015年、世代を超えて受け継ぐことをテーマにした新しい会津漆器「めぐる」を販売開始。同年、グッドデザイン賞とウッドデザイン賞・審査委員長賞を受賞。会津で国産漆の植栽活動に取り組むNPOの副代表も務める。漆と人を繋ぐコミュニケーターとして、漆器の魅力を伝える講演やイベントも行っている。

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