木地師・三浦さんの工房にお邪魔してきました
投稿日:2014年3月1日(土) カテゴリ:研究員日記
こんばんわ。うつわと暮らしの研究所のあきえ&かおりんです。
今日は木地師・三浦さんの工房に見学に行ってきました。
三浦さんの工房は、とにかく、何もかもが衝撃でした。
漆器の土台となる「木地(きじ)」を作る職人である三浦さん。工房にある木は、荒削りされて乾燥の為に何十年も保管されています。
そして、必要とされるその瞬間まで、静かな工房でただ、じっと待つのです。
本当に感動しました。
一度帰宅後、どうしても欲しくなって慌てて来店して黒柿のフリーカップを2つ購入しました。
口当たりの優しい器です。今夜は、この器の木の事を考えながら過ごしたいと思います。
さらに三浦さんのギャラリーで見つけたちょっと面白いものをご紹介します。
三浦さんのギャラリーの棚に貼られているこの紙・・・実は木地師さんならではのあるものが入ってるんです。これも知ったら「おお~!」と思わず声をあげたくなるかも。(うつけんメンバーは皆「おお~!」と声をあげました。笑)
正解は・・・「テマヒマうつわ旅」に参加してくれた人だけが知れる、お楽しみってことで!
テーブルウェアフェスティバル
投稿日:2014年2月11日(火) カテゴリ:研究員日記
こんにちは。うつわと暮らしの研究所、略して「うつけん」のかおりんです。
2月8日から10日まで、研究員のあきえさんと一緒に東京ドームで開催されていたテーブルウェアフェスティバルにお邪魔してきました。
8日は大雪で(まさか東京に来てまで雪をみるとは・・・)お客様も少なかったようですが、10日は最終日とあってかなりの盛り上がりを見せていました。
「テマヒマうつわ旅」に参加されている山内さん、三浦さんのほかにも、全国各地のテーブルウェアが揃っていて、とても勉強になりました。会津塗以外でも伝統と新しいセンスの合わさった器って、やっぱり素敵だなぁ。
最終日には山内さんと会津うるわし会の女の子たちのトークショーがあり、若い女の子たちが頑張っている姿を見て、なんだか嬉しくなりました。
うるしもうつわも変わるべき局面に来ているのかな?
戦利品は山内さんの箸置きと、三浦さんの肥松のぐい飲み、ほか玉蟲塗りのフリーカップ。
特に山内さんの箸置きは面白いです。職人さんは漆に埃が入るといけないので、埃を掬い上げるために和紙を使って、漆を絞って使うんです。この箸置き、漆を絞ったあとの和紙なんですよ。色も可愛くて、思わず購入(笑)
こういう作った人の発想とか、過程を知るとついつい欲しくなってしまうんですよね~。
ともかくもとても勉強になるし、新しいことが発見できたテーブルウェアフェスティバルでした。
来年もまた行こうっと!
塗師の吉井さんの工房にお邪魔しました
投稿日:2014年1月25日(土) カテゴリ:研究員日記
こんばんは!
うつわと暮らしの研究所、略してうつけんのかおりんです。
今日はうつけんのメンバーで塗師の吉井さんの工房見学&研ぎ出しの体験をしてきました。
吉井さんは変わり塗りで有名な塗師さん。
会津には「金虫食い塗り」というまるで虫が食ったような模様ができる伝統的な技法があるのですが「金虫食いといえば吉井さん」というほど、素晴らしい金虫食い塗りを作られています。
ほかにも研ぎ出しだからこそできる、様々な変わり塗りを行っています。
今回は吉井さんに金虫食いの過程を教えてもらい、そのあとに研ぎ出しの箸作りを体験させていただきました。
最初は1色だったお箸なのに、研ぐほどに模様が浮き出てきます。研ぐ人によって模様が違ってくるのも、魅力です。
ただし研ぎすぎにはご用心。楽しくて研ぎすぎた挙句に、下塗りの漆が見えてしまったのは、何を隠そう私です(笑)
吉井さんのところではお茶もごちそうして頂いたのですが、茶托や大福を入れるうつわまで吉井さんの変わり塗り。普段のお茶にもちょっとしたアクセントになって素敵ですvv
吉井さんのところに寄った後は、うつけんメンバーのあきえさんのお家でミーティング兼お昼ご飯。
さっそく自分で作ったお箸を使って頂きました。
私はさらに吉井さんのところで買った金虫食いのうつわがあったので、デザートのスコーンやマンゴープリンを入れてみました。
う~ん、日常でできる贅沢!
吉井さんは私が生まれる前から塗りをお仕事にされているベテランですが、新くて斬新な考えもお持ちで、それが変わり塗りに生かされているという感じがします。
会津の伝統技法、ぜひその手で体験してみませんか?
職人さんと漆器を使った新年会
投稿日:2014年1月7日(火) カテゴリ:研究員日記
こんにちは!
うつわと暮らしの研究所、略してうつけんのかおりんです。
昨日はうつけん定期ミーティング兼新年会を行いました。
職人さんもお招きして、自慢のうつわやお箸、ぐい飲みをお持ちいただき、それでお料理やお酒を頂きました。
漆器で頂くと見た目の美しさも然ることながら、味も変わります。しかも軽くて温度を閉じ込めてしまうので、熱いものを入れても簡単に持つことが出来ます。小さなお子さんにもいいですね。
今までの漆器のこと、またこれからうつけんが、そして職人さんがやってみたいことなど、たくさんの話が飛び出してとても有意義な会になりました。
何より漆器で頂くことで、漆器の良さを再認識できました。
この良さを皆さんに少しでも伝えるべく、うつけんは今年も頑張ります!
塗り師・儀同さんの工房にもお邪魔してきました♪
投稿日:2013年12月16日(月) カテゴリ:研究員日記
こんにちは!「うつわと暮らしの研究所」略して「うつけん」のかおりんです。
14日に行ったうつけんの工房見学、最後にお邪魔したのは塗り師の儀同哲夫さんの工房です。
儀同さんは企業とのコラボも多くされている塗師さん。漆の新しい形をたくさん魅せてくれて、漆って古いものじゃないんだなと実感させてくれる方です。
今回は儀同さんが文字盤を塗ったCITIZENの「カンパノラ」と儀同さんが塗りを手掛けたブルックスブラザーズの「ブルーダイヤ」を拝見させていただきました。
特に私が驚いたのは「ブルーダイヤ」の色。私の写真じゃちょっとわかりにくいかもしれませんが、黒じゃないんです。すごく深い紺色なんです。
漆って、こんな色も出せるんですね。これはぜひ、実物を見て頂きたいです。この感動は実物を見ないと味わえない!
儀同さんの仰った、この一言が儀同さんのお仕事を表しているようでした。
「やったことないから出来ないんじゃない。俺はやったことがないからやりたいんだ」
儀同さん・・・ホレるほどカッコいい塗師さんです( ^ ^ )
蒔絵師・山内さんの工房のご紹介です♪
投稿日:2013年12月15日(日) カテゴリ:研究員日記
こんにちは。「うつわと暮らしの研究所」略して「うつけん」のあきえ&かおりんです。
昨日に引き続きの工房見学レポート、2件目にお邪魔した山内泰次さんの工房を紹介しちゃいます。
山内さんは蒔絵師さんで、塗師さんが塗ったものに蒔絵を施す方です。草花をカラフルに描いた蒔絵が代表的で、思わず見とれてしまいます。
山内さんの工房には、蒔絵師さんならではのものがいっぱい!筆ひとつをとっても、私たちには驚きの連続です。
実は蒔絵師さんの筆って、私たちがよく知っているあの動物の毛で作られてるんですよ、知ってました?
(答えは職人さんの工房で♪)
山内さんのお人柄も相まって、びっくりな楽しい話がたくさん聞けました。
蔵造りの素敵な工房の2階はギャラリーになっていて、山内さんの素敵な作品がたくさん置いてあります。
そういえば可愛いうさぎさんの作品も多かったなぁ。山内さんってうさぎさんが好きなのかしら?
また、2Fのギャラリーではキュンとするような素敵な器が!
個人的にウサギのブローチと脚付きのお皿が欲しかったなぁ~~!!!
階段に飾られていた植物。
草花を愛する山内さんらしく、「うるしの実」です♪
木地師・荒井さんの工房で制作体験してきました〜♪
投稿日:2013年12月14日(土) カテゴリ:研究員日記
皆さま、はじめまして!「うつわと暮らしの研究所」略して「うつけん」のかおりんです。
今日は職人さんたちの工房にお邪魔して、制作体験をしたり、お話を伺ったりしてきました。
まず伺ったのは木地師の荒井勝祐さんの工房です。荒井さんは丸物といってお椀やお皿などを木材から切り出して作っている木地師さん。とっても暖かいお人柄の方です。
ここでは荒井さんの実際のお仕事の様子を拝見し、制作体験をさせていただきました。
荒井さんの仕上げたお椀は、とにかく美しい!表面何の加工もしていないのに、ツルツルなんです。こんなお肌になりたい(笑)
しかも塗師さんが漆を塗るときの漆の厚みも考えて、薄めに作られているんです。私もペン立てに線を入れる体験をさせて頂きましたが、すごく繊細な作業で、ほんのちょっとの力の加減が難しかったです。
自分が普段何気なく使っているものも、荒井さんのテマヒマでできているんですね。これからはもっと大切に使おう。
荒井さん、ありがとうございました!
「うつわと暮らしの研究所」の活動も本格スタートです!!
投稿日:2013年12月14日(土) カテゴリ:日々のアテンドから , 研究員日記
この「テマヒマうつわ旅」には、心強いサポーターチームがいるのです。その名も「うつわと暮らしの研究所」。
会津を中心に“漆のある暮らし”を愛する女性たちの集まりです。
この研究所の活動も今月から本格スタート!
このブログでも今後、研究員たちが日々の活動や漆の魅力をレポートしていく予定ですので、お楽しみに♪
今日は、雪降る中、職人さんの元で、制作体験や漆のお勉強をしてきました。その模様は是非こちらをご覧ください〜!
(ドキドキの木地挽き体験の様子も見ていただけます♪)
本日の訪問先は、木地師の荒井勝祐さん、蒔絵師の山内泰次さん、塗り師の儀同哲夫さんでした。
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案内人について

漆とロック株式会社(Urushi Rocks Inc.)代表
貝沼 航(Wataru Kainuma)
1980年福島市生まれ。大学卒業後に会津若松市に移住。漆器づくりの現場に魅せられ、2013年より、木と漆という自然の素材の魅力や職人さんたちの手仕事の意味を実際に現場で体感できるガイドツアー「テマヒマうつわ旅」を展開。
2015年、世代を超えて受け継ぐことをテーマにした新しい会津漆器「めぐる」を販売開始。同年、グッドデザイン賞とウッドデザイン賞・審査委員長賞を受賞。会津で国産漆の植栽活動に取り組むNPOの副代表も務める。漆と人を繋ぐコミュニケーターとして、漆器の魅力を伝える講演やイベントも行っている。