特別な“うつわ”と暮らす

人生に寄り添い、共に育っていく器『めぐる』。

暮らしを次世代に繋ぐ、本質的な漆器です。

“特別な感性”との出会いにより生まれた「めぐる」は、漆器本来の心地よい肌触りや口当たり、そし­て抱き上げたくなる優しいかたちを追求した三つ組のお椀です。

めぐるのデザインには、真っ暗闇のソーシャル・エンターテイメント「­ダイアログ・イン・ザ・ダーク」のアテンドたちが参加しています。目を使わず生きる彼女たちは、手先や唇の繊細な感­覚を持つ“感性のスペシャリスト”。彼女たちが求める究極の心地よさと使いやすさに応えたのは、会津­の漆器職人たちの匠の技。両者が対話を積み重ねながら、約1年をかけてじっくり商品開発し­ました。

めぐる(親から子へ孫へ)

『めぐる 』
器も、人も、育っていく。
あなたの日々と同じ速度で
息をする漆器は生きている
産まれたての子供みたいに
やわらかい肌とやさしい形
森にかえっていくみたいに
ゆるやかに時間がながれて
感触、音、記憶がめぐって
あなたの日々と同じ速度で
生きている漆器が育ちーー
これから何を入れますか?

これは、『めぐる』という器を通じて私たちが伝えたいことを、詩人・三角みづ紀さんが詩にして下さったものです。

私は今、漆の器というものに惚れて、その魅力や奥深さを伝えたいと活動しています。
そんな中で、時折聞かれる質問があります。

「漆器に興味が湧いたのですが、まず何から買ったらいいですか?」

最初の一つ。というのは、とても大事だと思います。
最初に使うものが何かによって印象が決まってしまうこともあります。
だから、私たちなりの「最初の一つ」として自信を持ってお勧めできる器を作りたいと思いました。

そして、その「最初の一つ」が、「ずっと人生に寄り添うもの」そして「その先の奥深い世界を開くもの」になっていったら、さらに素敵なことだと思います。
だから、そういうことが自然に叶う仕組みを作りたいと思いました。

そして何より、漆の器が本来持っている一番いい力を真っ直ぐに引き出したいと思いました。

三角さんの詩は、私たちが思う「漆の器がある暮らし」の魅力そのものです。

いい漆を使い、きちんと手間と時間をかけて作った漆器は、人の肌と同じ心地良さを持っています。
そして、毎日使うとどんどん色艶が増していく、育っていく器です。
さらには、将来塗り直しができて、次の世代に引き継ぐことができる暮らしの道具です。

めぐるの売上の一部は国産の漆の保護・育成事業に寄付されます。将来そこから採られた漆で器のお直しをお受けします。その仕事は会津漆器産地の若手職人の仕事に繋がっていきます。
めぐるは、作り手も、使い手も、素材も、世代を超えて巡りゆく器です。

めぐるは「2015年度グッドデザイン賞」「2015年度ウッドデザイン賞・審査員長賞」を受賞しました。

【めぐる公式ウェブサイト】 http://meguru-urushi.com/

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